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貨物自動車運送事業の法令試験の実施方法が変わりました
貨物自動車運送事業の法令試験の実施方法が平成25年5月より変更となりました。主な変更点は以下のとおりです。
・開催は毎月1回でしたが、隔月開催となりました。
・1度目の試験が不合格だった場合、翌々月に1回に限り再度受験できますが、2回目も不合格となると事実上許可申請を取り下げすることとなります。
・参考資料の持ち込みは六法を含みすべて不可となりました。ただし、受験時に関係法令等の条文が記載された条文集が配布されます。なお、条文集は試験終了後に回収されます。
以下の点は変更ありません。
・設問方式は○×方式及び語群選択方式。
・試験時間は50分。
・出題数は30問で、合格ラインは8割以上正解のこと。
・合否は翌日の午前中、東北運輸局より直接電話で連絡がきます。
なお、旅客自動車運送事業の法令試験の実施方法は変更ありません。
以下のコンテンツは旅客自動車運送事業の法令試験に対応するものとなります。
法令試験は難しい?(旅客編)
運送業の新規許可申請をしますと、経営者(法人の代表権を有する常勤の役員など)は、許可基準に適合するかどうかの審査のため、法令試験を受けることになります。法令試験は一度不合格となっても再受験させてもらうことは可能ですが、不合格のたびに許可日が遅くなりますので一発合格を狙いたいところです。合格ラインは8割以上の正答です。(貸切は9割以上の正答、再試験は1回限り)
法令試験は許可申請が受け付けられた後、1~2ケ月たったころに各地方運輸局において実施されます。実施の通知は試験日の1週間から10日ほど前に届きます。試験範囲は運送業に関する十数の法令から出題されます。
自動車六法は持ち込み可能です。乗用(タクシー)に関しては計算問題もあるので電卓も持ち込み可となります。
問題形式は○×問題、語群選択問題、記述問題からなります。とは言ってもほとんど法令等の条文どおりに出題されますので、自動車六法を見ればほとんど正答できる問題となっています。
法令試験を実際に受験した事業者さんにヒアリングをすると、「難しかった」という方もいれば「思ったほどでなかった」という方もいて感想も様々です。やはり運行管理者の資格を保有していたり、運送業の業界に長く務めていたなど、基礎知識がある方は比較的楽に問題を解くことができるようです。
また、「時間が足りなかった」という方も多くいらっしゃいます。時間配分は重要ですので、よく考えてから試験に挑みたいものです。自動車六法の持ち込みはOKですが、限られた時間内に分厚い六法から目的の条文を探し出すのはひと苦労です。六法にインデックスや付箋を貼ろうにも、条文ひとつひとつに貼ることは不可能ですし、付箋そのもので条文が隠れて見えなくなってしまいます。また、法令名に見出しをつけることもあまり意味がありません。やはり基礎的な知識は六法を見なくても解けるよう勉強しておき、試験中に六法を開くのは、細かい部分を確認したり、あやふやな箇所を確認するため程度にとどめるべきでしょう。
合格のポイントは、
1.出題率の高い条文を効率よく勉強すること
2.試験中わからない問題が出題されたら、六法で素早く確認できるよう準備をしておくこと。
行政書士 高山敦事務所のサポート体制
当事務所では、新規許可申請の書類作成を依頼いただいた事業者さんに対して、法令試験対策のための勉強会を実施しています。勉強会は2時間程度、試験対策に必要な個所を効率的に解説します。運送業許可専門の行政書士が、法令試験を受験した事業者さんから聞き取り調査をして出題の傾向を研究しています。また、運輸局が行う事業者さんへの監査にも数多く立会いさせていただいており、運輸局が事業者さんに対して何を求めているのか、どのような勉強をしてほしいのかといった傾向を常に調査しています。これまで当事務所が勉強会を開催した事業者さんの一発合格率は95%以上、2回目の試験では100%合格しており、好評をいただいております。
運送業の許可申請をお考えの事業者さんは、当事務所にお気軽にご相談ください。なお、法令試験対策用のテキストや問題集などの作成や販売は行っておりません。